虫歯治療General
痛みの少ない治療
できるかぎり痛みの少ない歯科治療を。
虫歯の治療など、基本的には保険の範囲でしっかりとした治療を行います。
また可能な限り歯の歯髄を保存できるように、神経の治療の可能性のある場合、「MTAによる歯髄保存療法」(自由診療)もご提案させてもらいます。
また長期的な予後や高い審美性を希望される方には、「セラミック修復」や、長期的成功率の高い「ゴールド修復」など、自由診療もご提案させていただきます。
敬遠されがちな歯科治療は日々進化しており数年前と比べて技術も器具も格段に進歩しています。医療法人志結会おざき歯科医院では、無痛治療、安心して治療を受けてもらえるように、技術者は研修に積極的に参加し、新しい治療法を学び現場に還元し続けています。
志結会のメンバーは、無痛治療にも、配慮しており、表面麻酔の使用、浸潤麻酔の使用、笑気鎮静法の使用に熟知しております。
当院ではすべての患者様に安心して通っていただけるように、次の3点を大切にしています。
- 患者様への十分な説明とご理解(インフォームドコンセント)
- できるだけ削らない(ミニマルインターベンション)
- 痛みの少ない治療
気になる事やお悩みがあれば気軽に衛生士、ドクター、スタッフまでお声かけください。
患者様の歯の状態から適正な治療方法ご提案し、歯の健康のお手伝いをさせていただきます。
虫歯治療の流れ
虫歯治療の流れ
虫歯(う蝕)とは
虫歯(う蝕)は、歯を破壊する一般的な口腔内の疾患です。これは主に、口の中の細菌が食べ物から糖分を分解し、酸を作り出すことによって引き起こされます。この酸が歯の表面、特にエナメル質と呼ばれる硬い外層を溶かし、時間が経つにつれて歯の内部へと侵食していきます。
虫歯の最初の段階では、歯の表面に小さな穴やくぼみが現れます。初期の虫歯は痛みを伴わないことが多いため、気づかないこともあります。しかし、放置すると虫歯は大きくなり、痛みや感染を引き起こす可能性があります。進行すると、虫歯は歯の内部の象牙質に達し、さらには歯髄(神経と血管がある部分)に影響を及ぼすこともあります。
虫歯の部位の確実な除去
エナメル質内だけの初期の虫歯は自覚症状がありません。この段階で早期に治療を受けるのが理想ですが、エナメル質を突き破って進行すると染みたり痛みを起こしたりします。虫歯の部分はたいへん脆くなっています。
歯科医師は、拡大鏡であるルーペや、マイクロスコープを使って取り残しのないように丁寧に除去していきます。
虫歯が神経にまで及んでいる場合には、難易度の高い根管治療(歯髄除去療法や歯髄保存療法などの歯内療法治療)が必要となることもあります。
虫歯を削り取った部分を修復
虫歯を削り取った部分をプラスチックや金属の詰め物で修復します。削る部分が大きくなるほど、歯の強度を弱めてしまうため、早いうちに治療を始めることが何より大事です。修復にあたっては、適合(歯と人工物にすき間ができないか)、強度(噛み合わせの力に耐えれられるか)、色調(目立たない方がいいか)等を考慮して材料を決定します。
虫歯予防のための定期メインテナンス
虫歯を徹底的に除去しても、再発を防がなくては真に治療が完了したとは言えません。おざき歯科院では、検査・診断・治療・メンテナンスのプロセスを通じて虫歯や歯周病を再発しないように予防することがもっとも重要な仕事と捉えています。
初期齲蝕による再石灰化療法
当院では、初期齲蝕(むし歯)に対する再石灰化療法を提供しております。初期の齲蝕は、適切な処置を行うことで自然治癒が期待できるため、歯を削らずに治療することが可能です。このページでは、再石灰化療法について詳しくご説明いたします。
再石灰化療法とは?
再石灰化療法は、初期の齲蝕が発見された際に、フッ素やカルシウム、リン酸などの再石灰化促進剤を使用して、歯のエナメル質を強化し、自然治癒を促す治療法です。この方法は、歯を削らずにむし歯の進行を抑制することができるため、患者様にとって負担が少ない治療法です。
再石灰化療法のメリット
1. 低侵襲:歯を削らずに治療できるため、健康な歯質を保存できます。
2. 痛みが少ない:麻酔を使用する必要がないため、痛みを感じることなく治療を受けられます。
3. 予防効果:再石灰化促進剤を使用することで、今後の齲蝕予防にもつながります。
4. コスト効果:削る治療に比べて、コストを抑えることができます。
再石灰化療法のデメリット
1. 適用範囲の制限:初期の齲蝕に限定されるため、進行した齲蝕には適用できません。
2. 継続的な管理が必要:治療後も定期的なチェックとケアが必要です。
3. 効果が個人差:個人の口腔内環境により、再石灰化の効果に差が出ることがあります。
治療の流れ
1. カウンセリング、検査と診断:まず、患者様の口腔内を詳しく検査し、初期齲蝕の状態を診断します。
2. 再石灰化促進剤の適用:フッ素やカルシウム、リン酸を含む再石灰化促進剤を塗布します。
3. ホームケアの指導:再石灰化を促進するための適切なホームケア方法を指導します。フッ素配合歯磨き粉の使用や、食生活の見直しなどが含まれます。
4. 定期チェック:治療後も定期的に来院していただき、再石灰化の進行状況を確認します。
拡大診療下における精緻根管治療
精密根管治療なら、抜かずに残せる歯があります。
医療法人志結会おざき歯科医院では、より精密な治療を行うために、「マイクロスコープ」(歯科用顕微鏡)をはじめ様々な最先端技術を導入しています。
「マイクロスコープ」は全国の歯科医院の10%未満となっています。
マイクロスコープは、歯周外科療法や、むし歯治療だけではなく、歯髄保存療法、根管治療、歯周病治療等、いろいろな分野に応用することができます。
う蝕が進行した場合、歯の中の治療(歯内療法)が必要になります。
歯の根管治療が不十分な場合、せっかく治療をしても細菌の再感染のリスクがあります。精密な治療ができ、できるかぎり歯を削らない、低侵襲で高精度の治療によって歯の寿命を延ばすことが可能になります。
マイクロスコープmicroscope
マイクロスコープにより精密な診断が可能になり、これまでなら抜いてしまっていた歯でも治療して残せるケースが増えています。
ニッケルチタンファイルniti
従来のステンレス製のファイルと比較すると弾力性が高いため、精密で迅速な根管治療を実現します。
ラバーダム防湿rubberdam
ラバーダムにより口の中の細菌から治療する歯を隔離し、根管治療の成功率を飛躍的に上げることができます。
歯冠長延長術(クラウンレングスニング)
当院では、歯牙保存治療の一環として「歯冠長延長術(クラウンレングスニング)」を自由診療で提供しております。
この治療法は、歯肉縁下齲蝕つまり、歯肉との境目から下に発生する深い齲蝕(むし歯)に対する効果的な対策として、歯の健康と機能を取り戻すために重要な手術です。
歯冠長延長術(クラウンレングスニング)とは?
歯冠長延長術は、歯肉や骨を外科的に除去することで、歯冠(歯の露出部分)を延長する手術です。この手術により、深い齲蝕や破折のある歯を治療しやすくし、適切なクラウン(被せ物)を装着するための十分な歯質を確保します。
治療のメリット
1. 齲蝕の完全除去:深い齲蝕部分をしっかりと除去し、健康な歯質を残すことで、再発のリスクを減らします。
2. 適切なクラウン装着:クラウン装着に必要な歯質を確保することで、クラウンの適合性が向上し、長期的な安定性を確保します。
3. 歯の保存:抜歯せずに歯を保存できる可能性が高まり、自然な歯を維持することができます。
4. 審美性の向上:適切なクラウンを装着することで、審美性が向上し、自然な見た目を実現します。
治療のデメリット
1. 外科的手術のリスク:外科的手術には感染や出血のリスクが伴いますが、適切な術後ケアを行うことでリスクを最小限に抑えます。
2. 費用がかかる:自由診療のため、保険診療に比べて費用が高くなりますが、高度な治療技術と設備を提供します。
3. 治療後のケアが必要:術後の適切なケアと定期的なチェックが必要です。
4.歯冠歯根比が悪化し、単独歯での保存が難しく連結が必要になる可能性や、歯根破折などのリスクが上がる。
治療の流れ
1. 初診と診断:まず、患者様の口腔内を詳しく検査し、深い齲蝕の状態を診断します。
2. 治療計画の説明:診断結果に基づき、治療計画を立てて詳しく説明します。不明点や不安がある場合は、遠慮なくご相談ください。
3. 歯冠長延長術の実施:局所麻酔を行い、必要な部分の歯肉や骨を外科的に除去します。
4. クラウン装着:歯冠長延長術後、適切なクラウンを装着し、咬合や審美性を回復します。
5. 術後ケア:治療後は、適切なケアとフォローアップを行い、経過を観察します。
矯正的歯牙挺出(エクストルージョン)
矯正的歯牙挺出(エクストルージョン)とは?
矯正的歯牙挺出は、矯正力を利用して歯を徐々に引き出す治療法です。これにより、歯根部分に深い齲蝕がある場合や歯根に問題がある場合でも、歯を抜かずに治療し、健全な歯冠部を形成することが可能となります。
治療のメリット
1. 歯の保存:抜歯のリスクを減らし、自然な歯を維持することができます。
2. 根管治療の補助:歯根の問題を解決し、根管治療の効果を高めることができます。
3. 歯周組織の健康維持:歯周組織の再生を促進し、歯茎の健康を維持します。
4. 審美性の向上:適切な歯冠を形成することで、自然な見た目と機能を回復します。
治療のデメリット
1. 治療期間が長い:矯正的な引き出しには時間がかかるため、およそ半年から1年と治療期間が長くなることがあります。
2. 費用がかかる:自由診療のため、保険診療に比べて費用が高くなりますが、高度な治療技術と設備を提供します。
3. 治療中の不快感:矯正装置を使用するため、治療中に不快感を感じることがあります。
治療の流れ
1. 初診と診断:まず、患者様の口腔内を詳しく検査し、歯の状態や問題点を診断します。
2. 治療計画の説明:診断結果に基づき、治療計画を立てて詳しく説明します。不明点や不安がある場合は、遠慮なくご相談ください。
3. 矯正的歯牙挺出の実施:矯正装置を装着し、徐々に歯を引き出していきます。定期的に来院していただき、治療の進行状況を確認します。
4. 最終的な修復:矯正的歯牙挺出が完了した後、適切なクラウンや他の修復物を装着し、咬合や審美性を回復します。
5. 術後ケア:治療後は、適切なケアとフォローアップを行い、経過を観察します。
メインテナンス
患者様一人ひとり症状に応じて、
再発やメインテナンスを考慮した治療を。
虫歯治療の多くが保険の範囲で行うことができます。ありふれた病気と認識されている虫歯ですが、患者様一人ひとりの菌の量やだ液の性質などによって、虫歯(う蝕)の危険性(リスク※)は異なってきます。
おざき歯科医院では、カウンセリングを通じて患者様一人ひとりの症状やご希望に対して、適正な治療方法をご提案させていただきます。メインテナンスや審美性を考慮して保険診療以外の選択肢もご提供しております。
虫歯の再発や長期間の治療を未然に防ぐためには早期の発見と治療が何より大切です。
そのため、当院ではう蝕と歯周病と不正咬合の予防治療にも力を入れています。
※う蝕の予防の4因子
う蝕のリスクは、”カイスの4つの輪”という考え方で理解することができます。この理論は、虫歯が発生するために必要な4つの要素を輪で表しています。これらの要素は、1) 細菌、2) 糖分、3) 歯、4) 時間です。
- 細菌:口の中には常に細菌が存在しており、その中には虫歯を引き起こす細菌も含まれています。これらの細菌は食べ物の糖分をエネルギー源として使い、酸を生成します。
- 糖分:私たちが食べる糖分は、虫歯を引き起こす細菌の「食事」となります。これらの細菌は糖分を分解し、酸を作り出すことで歯のエナメル質を溶かします。
- 歯:虫歯は歯に直接影響を及ぼします。歯のエナメル質が酸によって溶けると、歯は徐々に破壊されていきます。
- 時間:細菌が糖分を分解して酸を生成するプロセスは、時間とともに進行します。このため、長い時間、歯が酸にさらされるほど、虫歯のリスクは高くなります。
これら4つの要素が相互作用することで虫歯が発生します。虫歯の予防には、これらの要素の一つまたは複数を制御することが重要です。例えば、適切な歯磨きで細菌を減らす、糖分の摂取を控える、定期的なフッ素塗布で歯を強化するなどの方法があります。これらの予防策によって、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。
料金について
歯牙保存治療
歯牙を保存するために、以下の方法があります。
歯冠長延長術(クラウンレングスニング)、矯正的歯牙挺出(エクストルージョン)
術式名 | 価格 | 保証 | |
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歯冠長延長術(クラウンレングスニング) | ¥88,000 | ※保証の範囲内でインプラント治療への移行可能 | |
矯正的歯牙挺出術(エクストルージョン) | ¥88,000 | ※注意!保証の範囲内でインプラント治療への移行可能「なし」 | 骨回復を期待できるため |