「私達はプロフェッショナルチームとして、患者様の心に寄り添う歯科治療を提供し、一生の笑顔と健康を守ります」

「私達はプロフェッショナルチームとして、患者様の心に寄り添う歯科治療を提供し、一生の笑顔と健康を守ります」

この一文に志結会で働くすべてのメンバーが持って欲しい、あり方のすべてのことが示されています。

志結会で大切にする、むちゃくちゃ重要な内容が含まれています。

ここではこの1文の内容について一緒に見ていきます。

「(1)私達は、(2)プロフェッショナルチームとして、(3)患者様の心に寄り添う歯科治療を提供し、(4)一生の(5)笑顔と健康を守ります」

特に志結会での勤務を検討する、「歯科医師」に強く自覚してほしいと考えています。

歯科衛生士の職種も十分理解して欲しいです。

また国家資格のライセンスを持っていないものもこの考えを十分理解して欲しいです。国家資格の有無関係なく、直接患者様と接する接しないかかわらず、私達は、患者様からみたら医療従事者です。

(1)私達は、

主語がまず、「私」ではなく、「私達」だと言うことです。1人ではなく、みんなで医療をしていくということが示されています。チーム医療であることを示しています。

特に歯科医師のメンバーには自覚してほしいです。あなたが診療のパフォーマンスを発揮できるのは、歯科衛生士、歯科助手、受付、クリーンメンバー、トリートメントコーディネーター、多くの院内の職種の支えがあって実現します。

院内チームのメンバーへ大切に接しましょう。怒鳴ってはいけません。イライラを患者様や診療器具、診療器材、スタッフにぶつけてはいけません。(それをしていいのは、すべての経営責任を持っている理事長だけです。院長でもだめです。)

(2)プロフェッショナルチームとして

また、私達は「プロフェッショナルチーム」であると定義しています。これは、アマチュアチームではないということを意味しています。

プロなんです。国家資格の有無はあれど、私達はプロなんです。プロの仕事をしていきましょう。プロとは、この仕事を通じてお金を貰っているということ。プロとは自分給料、その報酬以上の結果を出すものです。

志結会では、歯科医師は最低保証有りの歩合制です。なぜかというと自分のプロとしての診療パフォーマンスを自覚して、その向上に努めてほしいからです。プロのパフォーマンスを出してほしいと思います。

(3)患者様の心に寄り添う歯科治療を提供し、

そして私達が提供するものは、「ただの」歯科治療ではなく、「患者様の心に寄り添う」歯科治療です。

あなたの一挙手一挙動は、患者様の心に寄り添っていますか？患者様の安心や信頼につながる対応ができていますか？

ただの治療は流れ作業かもしれません。私達が行うのは、心に寄り添った治療であらねばなりません。患者様の気持ちを置き去りにした治療や対応をしてはいけません。

具体的には、この30分の間に、患者様に、自分が意図して、意識して、どのような「心に寄り添う」態度をとったでしょうか？

具体的にすぐでてこないのであれば、あなたの診療は、患者様の心に寄り添っていません。

ぜひ具体的に5つはでてくるように仕事に向き合ってください。

(4)一生の

私達の提供する歯科医療は、その時だけのものではありません。「一生の」関わりを目標にしています。

私たちは、患者様を家族だと思い、生涯自分の歯で健康に食事ができるよう口腔内の健康に責任を持ちたいと思っています。 そのためにも齲蝕・歯周病ゼロをめざした最高水準の治療と予防管理を目指したいと考えています。

当然、耐久年数はあります。保険診療のクラウンであれば2年の補綴物維持管理料が設定されています。自由診療であれば、規定の年数の保証オプションがあります。

ここで言っている、「一生とは」これら1つ1つの治療の成績ではなく、その患者様の、その一つ一つの治療の積み重ね、その耐久年数を踏まえたうえでの治療プランの提示と想定ができることです。さらに、そうならないために予防の方策を打てることです。

生涯にわたる治療と予防について、患者様にお伝えして、生涯の口の中について、責任を持つ姿勢を表しています。

何百冊、何万ぺージの渡る成書や論文の知識を、本当に、簡単に伝えると、

乳歯列期には、将来に影響する歯列不正を改善し、不正咬合を助長する口腔習癖、全身の習癖を改善します。乳歯の齲蝕予防につとめ、混合歯列期から永久歯列期での予防プログラムを受けられる心の準備を育みます。

混合歯列期、永久歯列完成期には、永久歯のう蝕にならないように歯科医院に定期的に通う生活習慣を身に着けてもらいます。歯牙の喪失に対してもっともリスクとなるのは、歯科医院への定期的な予防プログラムを受けていないことだということが過去の研究から明確となっています。

もっとも予防プログラムから脱落するのは、中学生、高校生、大学生の時期になります。この時期の口腔内への関心を維持する、予防に取り組むことが生涯の口の健康を守ることにつながります。この時期にう蝕にならない、歯周病の初期である歯肉炎にならない生活習慣と予防習慣が身につくことが、その子の生涯の口の苦労をへらし、豊かな人生を切り開くことにつながります。

不正咬合があれば、混合歯列期から治療を開始します。早くアプローチできれば、それだけ発育の力を借りることが出来るからです。不正咬合は、う蝕、歯周病のリスクを増やします。絶対に治したほうがいいです。

青年期では、う蝕・歯周病があれば小さいうちに治し、予防に努めます。

成人期ではそして、結婚する場合、パートナーにも予防・治療に早い目に取り組んでもらいます。それは、将来の我が子の虫歯・歯周病予防につながります。口腔内細菌の子供へ伝わるのは、その多くが養育者からになります。

また成人期は、仕事に忙しくなり、また健康が当たり前ということも多く、口の中で、う蝕、歯周病が進行しやすい時期にもなります。またストレスにより、歯牙の破折やクラックが生じるのもこの時期になります。

出来る経営者、一流のビジネスマンであるほど、口の予防メインテナンスに投資をしています。自分の健康に責任をもっています。

壮年期において、不幸にも歯牙を欠損した場合は、それ以上歯牙を失わないように単独インプラントでの補綴で終われるようにします。欠損ドミノが進行すると、大型のブリッジや義歯が必要になります。1本のうちに欠損を防ぐように取り組みます。

1本あたりの歯牙の金額はいくらでしょうか？交通事故・裁判によって出されているのは、1つの歯牙あたり130万円の価値があるとされています。歯牙を4本失うと520万円の損失、10本失うと1300万円の損失になっています。結構大きくないですか？

晩年期においては、オーラルフレイルの予防に努めます。健康寿命の延伸、ピンピンコロリ。この実現のため、口腔機能の維持・改善ができることが求められます。

この取り組みを歯科医師・歯科衛生士は、眼の前の患者様ごとに明確にイメージしてください。この治療・予防のイメージがついていない状態では、一生患者様の口を守ることができません。ぜひ勉強と実践してください。

(5)笑顔と健康を守ります

そして、「ただ治療を提供する」のではなく、「笑顔と健康を守るために」治療を提供します。

患者様が、健康と笑顔になれるような、会話を今日目の前の患者様に毎回していますか？それは患者様の心を和ませるほころんだ笑顔を見せてもらえましたか？そのように意図して患者様に接していますか？

健康になる一言を伝えていますか？

笑顔を治療的に設計できていますか？歯科医師も歯科衛生士も顔貌オリエンテッドな治療を計画しましょう。

ただ治せばいい、のではないです。笑顔になれること、健康を守れるために、治療を提供します。

治療の先の患者様の人生を見通して、治療をしていきます。

歯科医師は、虫歯・欠損だけ診てませせんか？歯科衛生士は、歯石・歯垢だけ診てませんか？

眼の前の患者様一人ひとりが笑顔になるためには、なにが必要か考えていますか？本当の笑顔を取り戻すために、何が必要か考えてみますか？それは、銀歯が無いことかもしれません。出っ歯でないことかもしれません。歯抜けでないことかもしれません。全顎的・全人的に診るようにしましょう。そして、健康寿命にどれくらい関与できるか思考を巡らせましょう。

一日50人に患者様を診ているなら、その全員にです。

その先に、はじめて、志結会が目指す、医院理念「口腔の健康を通じて、関わる全ての人々の物心両面の幸福を追求する」が実現することができます。

それが、医院の7つのビジョンを実現することにもつながります。つまり、患者様だけでなく、スタッフがやりがいと誇りを持てる職場となります。

ぜひ、プロとして、関わる人が幸せになる歯科医院創りに一緒に参加してください。

あなたと、みんなの力で、「笑顔あふれる歯科医院」を創りましょう！

私達の３つの仕事内容について

志結会では、全職種、以下の仕事をします。

(1)医院を良くする業務

(2)仕組み化業務

(3)診療業務

よくある勘違いが、診療だけしてれば良いんだと？というものです。とくに歯科医師に多い勘違いです。

自分が院長で、自分が一人で働くんだったら、それで良いです。

志結会では、医院理念と、７つのビジョンのもと、それぞれのメンバーがチームメンバーの信条のもとに、仕事をしています。

これを実現するためには、診療だけでは不可能です。

ぜひ、この３つを意識して実践していきましょう。

(1)医院を良くする業務

まず第一にくるのか、医院を良くする業務です。

診療ではありません。組織で働きます、その組織の一員としてこの医院が良くなることを考えて行動します。その前提があっての診療になります。

小さなことから、大きなことまで、自分に出来ることが必ずあります。

職種のしごとの優先順位がありますが、前提としての道徳が重要です。

その自分からスタッフや上司に挨拶する。

率先して後片付けをする。

自分に何か出来ることが無いか上司・先輩に聞く（ポイントは、自分から聞くことです。言われてするのではありません）。

褒めること。

褒められないんだったら、感謝すること。

(2)仕組み化業務（マニュアル作成・マニュアルアップデート）

まだ診療よりも大切なことがあります。それは何かというと、みんなで働く、みんなでパフォーマンスを挙げていく上で、職場のルールがあります。

ルールは、あなたを縛るものではなく、あなたを自由にする、パフォーマンスを上げるためにあります。

マニュアルも動揺です。あなたを縛るものではなく、あなたのパフォーマンス、ひいては法人として患者様に提供する医療パフォーマンスを上げるためにあります。

マニュアル通りのことしかできない奴と、否定的な文脈で言われることがありますが、私達志結会ではそうではないと考えています。マニュアルがあるから、マニュアル通りのことがまずできる、そして、「マニュアルがあるから、マニュアルを超える対応が出来る」、と考えています。

マニュアルがなければ、理解していなければ、アップデートされていなければ、それは、「マニュアル以下」のことしか出来ないと、私達は考えています。

新入社員からの流れとしては、まず仕組み・ルール・マニュアルを把握、理解、実践を出来るようになる。つぎにマニュアルのアップデートをする。あらたに組織と仕事の価値をあげるためマニュアルを新たにつくる。という流れになります。

チーム医療を実践するために必要不可欠なことです。それを理解せずに、自分だけの正しいと信じる治療をすると、結果的に患者様へ提供する医療が混乱してしまいます。

まずすべきは、現状を把握することと実践できることです。改善提案は、それが出来た後で、建設的、主体的、前向きに提案してもらいます。(例え正論であっても、批判的、人まかせ、後ろ向きな提案・意見は、受け入れられません。人間は理論と同時に、感情の生き物だからです。)

(3)診療業務

(1)、(2)ができた上での診療業務です。

医院理念、７つのビジョン、チームメンバーの信条に沿った、診療業務が、志結会で求められる診療業務です。

これは、全職種で大切な業務内容になります。必ず覚えていてください。

そしてこの内容を真摯に突き詰めていけば、必ず、社会人として一流となり、医療従事者として、経済的にも精神的にも豊かな人生を手に入れることが出来ると、私達は確信しています。