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「デンタルドック(歯科版人間ドック)」を受けてみませんか?
こんにちは。医療法人志結会おざき歯科医院の理事長・院長、尾崎亘弘です。
私は日本歯科保存学会の保存歯科専門医として、皆さんの歯を可能な限り保存することを目指して治療を行っています。
何度もやり直しの治療をして、抜歯に至ることはなかったでしょうか?歯のことで、困ったことはないでしょうか?
どうしてそのような状態になったのか、知りたい方のために今回の「デンタルドック(歯科版人間ドック)」をご紹介します。
あなたがこれから今回は、30歳から70歳の方に向けて、「デンタルドック(歯科版人間ドック)」の重要性についてお話しします。
「デンタルドック」とは?
「デンタルドック」は、歯科版の人間ドックです。
人間ドックが全身の健康状態を詳しくチェックするのと同様に、「デンタルドック」は口の中の健康状態を詳しく調べる検査です。
これにより、歯や歯ぐき、骨の状態を詳しく把握し、将来的なリスクを予測することができます。そして、長期的に長持ちするお口の中の状態を作るためにどのようにしたら良いのかを、知ることができます。
どのような人が対象か?
「デンタルドック」は、以下のような方が対象です。
80歳で20本以上の歯を本気で残したい方
多くの歯科医院で、何度も治療をされて、これ以上治療を重ねたくない方
今、別の治療に通っていて、今後の治療に不安を感じている方
10年以上生涯にわたって安心して使えるお口の中に治してほしいと考えている方
「デンタルドック」の検査項目
「デンタルドック」では、以下のような詳細な検査を行います:
1. 各種レントゲン検査
レントゲンを使って、歯や骨の状態を詳しく調べます。虫歯や歯周病、骨の異常などを見つけることができます。
2. 口腔内写真
口の中の写真を撮影し、歯や歯ぐきの状態を確認します。これにより、目に見える問題を明らかにします。
3. 歯周組織検査
歯周病の進行具合をチェックします。歯ぐきの健康状態を調べることで、将来のリスクを評価します。
4. インターオーラルスキャナを用いた口腔内検査
最新のスキャナーを使って、口の中の3D画像を作成します。これにより、歯や歯ぐきの状態を立体的に把握できます。
「デンタルドック」の評価項目
「デンタルドック」では、以下の項目について評価します:
A: 咬合(噛み合わせ)
1. 顆頭安定位にあるか?
• 顎の関節が正しい位置にあるかを確認します。
2. 咬合高径に問題がないか?
• 噛み合わせの高さに問題がないかを確認します。
3. 側方運動に問題がないか?
• 横に動かした時の噛み合わせに問題がないかを確認します。
4. 前方運動に問題がないか?
• 前に動かした時の噛み合わせに問題がないかを確認します。
5. 咬合平面に問題がないか?
• 噛み合わせの平面が正常かどうかを確認します。
B: ペリオ(歯周組織と歯周病)
1. 深い歯周ポケットがないか?
• 歯と歯ぐきの間に深い溝がないかを確認します。
2. 骨の形態異常がないか?
• 歯を支える骨に異常がないかを確認します。
3. 根分岐部病変がないか?
• 歯の根の部分に病変がないかを確認します。
4. 歯肉歯槽粘膜の問題がないか?
• 歯ぐきとその周りの粘膜に問題がないかを確認します。
5. 欠損部歯槽堤の問題がないか?
• 歯が抜けた部分の骨に問題がないかを確認します。
6. 歯肉縁下カリエスがないか?
• 歯ぐきの下に虫歯がないかを確認します。
7. 歯牙の位置異常がないか?
• 歯の位置に異常がないかを確認します。
C: エンド(歯内療法関連)
1. 根尖病巣がないか?
• 歯の根の先に病変がないかを確認します。
2. 不良根管充填がないか?
• 根管治療の充填が正しく行われているかを確認します。
3. エンドペリオ病変がないか?
• 歯内と歯周の両方に問題がないかを確認します。
4. クラックがないか?
• 歯にひび割れがないかを確認します。
5. 不良コアがないか?
• 歯の内部の補強が適切に行われているかを確認します。
将来予測
「デンタルドック」では、現在の口腔内の状態を基に、将来のリスクを予測します。例えば、今後抜歯が必要になる可能性や、歯を保存できるかどうかを評価します。これにより、今後のケアや治療方針を立てることができます。
「デンタルドック」に基づいた治療方針
「デンタルドック」の結果に基づいて、以下の治療方針を立てます。
A: 初期治療(むし歯、歯周基本治療も同時に行います)
1. 抜歯部位の選択(1回目)
•日常生活に支障をきたすような、どうしても残せないような厳しい状態の歯牙の抜歯処置を行います。
• 例:必要な場合、早期に抜歯することで他の歯への影響を最小限に抑えます。
2. 不良補綴物の除去
• 古くなったり合わなくなった補綴物(入れ歯や被せ物)を取り除きます。
• 例:合わない補綴物を除去し、歯の中の状態を確認していきます。
3. 咬合治療(1回目)
• 噛み合わせの高さを調整し、仮の入れ歯を装着します。
• 例:咬合の調整や仮の入れ歯により、顎関節や他の歯への負担を軽減します。
4. 根管治療
• 歯の内部に感染がある場合、根管治療を行います。
• 例:根管治療で歯の痛みを取り除いたり、今後長く使っていけるように歯の保存を試みます。
5. 抜歯部位の選択(2回目)
• 必要に応じて追加の抜歯を行います。
• 例:初期治療の結果を見て、長期的予後を考えた時に抜歯が必要かどうかを最終判断します。あくまで長期的予後を満たせることを考えていきます。
B: 積極的治療(原則その多くが、自由診療となります)
6. 歯周外科治療(1回目)
• 歯周病の進行を防ぐための手術、骨を作る治療を行います。
• 例:再生療法で失われた歯周組織を再生し、歯を支える力を回復させます。
7. 欠損治療(インプラント、仮義歯)
• 歯が抜けた部分にインプラントや仮の入れ歯を装着します。
• 例:インプラントで失われた歯を補い、機能と見た目を回復できることを目指します。
8. 歯周外科治療(2回目)
• 追加の歯周手術を行います。
• 例:切除療法や二次手術で、骨の平坦化を目指し、歯周病の再発を防げる歯周組織の確立を目指します。
9. 咬合治療(2回目)
• 矯正治療や仮の入れ歯を装着します。
• 例:矯正治療で、悪い噛み合わせを改善し、長期的な安定を図ります。最終的な歯の形態を模した仮歯を作成し、かみ合わせの調和を図ります。
C: 補綴治療
10. 下顎補綴物
• 下顎に補綴物(入れ歯や被せ物)を装着します。
• 例:下顎に適切な補綴物を装着し、美しい見た目と、噛む機能を回復させます。
11. 咬合の確認
• 噛み合わせの状態を確認し、調整します。
• 例:補綴物装着後の咬合を確認し、微調整を行います。
12. 上顎補綴物
• 上顎に補綴物を装着します。
• 例:上顎に適切な補綴物を装着し、美しい見た目と、噛む機能を回復させます。
13. 咬合の確認
• 噛み合わせの状態を再確認し、最終調整を行います。
• 例:最終的な咬合の確認と調整を行い、治療を完了します。
14. バイトプレート(BP)/メンテナンス
•ここからが本当のスタートです。お口の良い状態が長期的に保てるようにバイトプレートの使用と、メインテナンスをスタートしていきます。
• 咬合安定のためのバイトプレートを装着します。口腔の状態を維持するために、定期的なメンテナンスを行います。
• 例:バイトプレートで咬合の安定を図り、定期的にメンテナンスを行います。
必要な時間
初診、検査
お口の中の状態、顎の骨の状態、顔貌の状態を調べていきます。所要時間は60分を予定しています。
保存専門医である理事長による、口腔内と今後の説明
上記の内容を、一つ一つの歯牙に対して、説明していきます。所要時間は60分を予定しています。
今後の治療を希望される場合は、治療計画について契約後、治療を進めていきます。
「デンタルドック」の費用について
「デンタルドック」は原則、自由診療となります。保険診療で認められた一部検査を除き、保険適用外のため費用は全額自己負担となります。具体的には、「デンタルドック」の分析および説明は約8万円です。この費用には、詳細な検査と評価、将来のリスク予測、そして必要な治療方針の説明が含まれています。
まとめ
「デンタルドック」は、歯や口の中の健康を守るために非常に重要な検査です。忙しい日々の中で歯の健康を後回しにしがちですが、定期的な検査とケアを行うことで、将来のリスクを減らし、健康な歯を保つことができます。
医療法人志結会おざき歯科医院では、皆さんの歯の健康を守るために、丁寧な診察とケアを提供しています。「デンタルドック」を受けて、健康な歯を保ち続けましょう。ご予約はお電話またはウェブサイトから簡単に行えます。皆さんのご来院を心よりお待ちしております。
※「デンタルドック」は、2024年6月現在、志結会おざき歯科医院で行っている「お口の診断書」以上のより詳細な状態、今後の状態を説明していくものとなっております。