こんにちは。医療法人志結会おざき歯科医院の理事長・院長、尾崎亘弘です。

私は日本歯科保存学会の保存歯科専門医として、患者様の歯をできるだけ長く健康に保つことを目指して治療を行っています。

今回は、30歳から70歳の方に向けて、当院で提供しているデンタルドック（歯科版人間ドック）の検査項目について詳しくご紹介します。

「デンタルドック」では、どのような内容の検査をするかご質問をいただいたので、お伝えいたします。

「デンタルドック」は、歯や口腔内の健康状態を総合的にチェックするための検査です。以下の項目を詳しく調べることで、将来のリスクを予測し、最適な治療方針を立てることができます。

1. 各種レントゲン検査

レントゲン検査は、歯や骨の状態を詳しく調べるために非常に重要です。以下の種類のレントゲン検査を行います。

(1)パノラマレントゲン

口腔内全体と顎関節の状態を総合的に調べるためのレントゲンです。これにより、虫歯や歯周病、骨の異常などを広い範囲で確認できます。

(2)デンタルレントゲン14枚法

一本一本の歯とその周りの状態を詳細に調べます。日本歯周病学会や日本インプラント学会の基準に基づき、虫歯の有無や歯周病の進行具合を正確に把握します。

(3)CTレントゲン

2次元の画像ではわからない3次元の情報を提供します。骨の体積や形態を詳しく調べることで、インプラント治療や複雑な抜歯などの計画に役立てます。

(4)（正貌・側貌）セファロレントゲン写真

日本矯正歯科学会の基準に基づき、骨格と歯列の位置関係を把握します。矯正治療の計画に非常に重要な情報を提供します。

2. 口腔内写真

口腔内写真は、口の中の状態を視覚的に把握するために非常に役立ちます。歯や歯ぐきの状態を詳しく撮影し、問題点を明確にします。学会準拠の口腔内写真により、診断の精度を高めます。

3. 歯周組織検査

歯周病の進行具合をチェックするための検査です。以下の項目を詳しく調べます。

(1)歯周ポケット

歯と歯ぐきの間の溝の深さを測定します。深いポケットは歯周病の進行を示します。

(2)歯の動揺度

歯がどれくらい動くかを確認します。動揺が大きいと、歯周病が進行している可能性があります。

(3)BOP（プロービング時の出血）

歯周ポケットを測定する際に出血があるかどうかを確認します。出血があると、歯周病が進行している可能性があります。

(4)歯垢の付着程度

歯に付着している歯垢の量を確認します。歯垢は歯周病の原因となるため、その付着具合を把握します。

4. インターオーラルスキャナ（IOS）を用いた口腔内検査

最新のスキャナーを使って、口の中の3D画像を作成します。これにより、歯の接触状態や歯ぐきの炎症状態、歯の配置を立体的に把握することができます。また、将来の歯列の予測にも役立ちます。

5. 顔貌写真

顔全体の写真を撮影し、口元の状態を確認します。これにより、口腔内だけでなく、顔全体のバランスや美しさを考慮した治療計画を立てることができます。

6. フェイシャルスキャナーによる3次元顔貌検査（2024年度導入予定）

CTによる骨のデータ、インターオーラルスキャナによる歯列データ、フェイシャルスキャナーによる顔貌データを統合し、3Dで詳細に分析します。これにより、より精密で包括的な治療計画を立てることができます。

デンタルドックの重要性

デンタルドックを受けることで、現在の口腔内の健康状態を詳しく知ることができます。また、将来のリスクを予測し、最適な治療方針を立てるための重要な情報を得ることができます。

1. 早期発見と予防

デンタルドックを受けることで、虫歯や歯周病を早期に発見し、予防することができます。早期に問題を見つけることで、治療が簡単になり、痛みや費用を抑えることができます。

2. 詳細な診断と治療計画

詳細な検査結果を基に、個々の患者様に最適な治療計画を立てます。これにより、長期的な健康を保つための包括的な治療が可能となります。

3. 安心と信頼

デンタルドックを受けることで、現在の健康状態を把握し、将来のリスクを予測することができます。これにより、安心して日々の生活を送ることができます。

まとめ

おざき歯科医院のデンタルドックは、詳細な検査を通じて歯や口腔内の健康状態を総合的に把握し、将来的なリスクを予測するための非常に重要な検査です。忙しい日常の中でも、定期的な検査とケアを行うことで、健康な歯を長く保つことができます。皆さんのご来院を心よりお待ちしております。デンタルドックのご予約はお電話またはウェブサイトから簡単に行えます。ぜひ、この機会にデンタルドックを受けて、将来の健康を守りましょう。

※デンタルドックは、約８万円となります。