理事長ブログBlog
東京歯科大学学生時代を歯科医師国家試験に受かるという視点で思い出してみる。第108回歯科医師国家試験の合格発表
2015年 第108回歯科医師国家試験の合格発表がありました。
発表日時:2015年3月18日(水)14時(http://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/siken02/about.html)
出願者数 受験者数 合格者数 合格率
新卒者 2,525人 1,995人 1,457人 73.0%
全体 3,695人 3,138人 2,003人 63.8%
となっておりました。
母校の東京歯科大学の合格率は、全体で(新卒・既卒合計)93.5%および新卒94.0%が、国立を含めても唯一90%台の合格率だったとのこと。
東京歯科大学のHPにも速報で掲載されていました。(http://www.tdc.ac.jp)
これもひとえに10年以上続けている教育改革の結果なのでしょう。現場の先生方の努力に敬服します。
参考HP:
【速報】 第108回歯科医師国家試験、全体合格率63.8%と昨年に続き非常に厳しい結果に 歯科 News & Topics | DENTAL VISION
http://www.desnet.co.jp/topics/
東京歯科大学時代を、歯科医師国家試験に受かるという視点から思い出してみる。
東京歯科大学を数年前に卒業しました。なぜ国家試験に強い要因を、卒業生として思い出してみました。
・先生が、学生が国家試験に合格することを支援している。主任、副主任の先生が学年につく。
・学生が、講義の理解の一環のため、自分たちで国家試験形式で問題を作る。
・毎年、国家試験レベルのCBTによる学内進級テストが存在する。かつての当院試験が、1年から6年まで毎年あるようなもの。
・教員も国家試験程度の、試験を解き、自分の専門科以外の最新の知識を習得している。
・試験問題もただ作りっぱなしではなく、識別係数が判定され、良問(成績優秀者が)を学内にストックしていっており、学生は常に良質の知識を蓄えている。
・卒業生へのフォローも熱い。国家試験合格するまで、歯科医師になるまで、総合講義に参加を許可する。
・学科によっては、毎講義ごとに小テストがあり、その日の講義の内容をその日のうちに身につける工夫があった。
現在はさらに進化していることでしょう。
自分自身も、東京歯科大学4回生の時の頃です。
登院試験・CBTを受け、無事に5回生になれる、病院実習に入れるというときに、何気なくその年の歯科医師国家試験を解いてみました。
なんと、合格ラインを十分に越えていました。
ああ、この大学で別段国家試験勉強をしなくても、基礎系、臨床系の講義を受け、きちんと定期試験を受けていたら大丈夫なんだと実感しました。(もちろん6回生での総合講義などの、国家試験対策もありましたが、、、)
その時、母校の教育に安心感を持ちました。あと2年間は自分の興味あることをして、病院実習も安心して受けれる、臨床研修の見学も色んな所に行けると、。
事実、そこから、多くの病院に見学行かせてもらったり、卒業論文の講座に顔を出させてもらったり、コンペティションをしたりと、いろいろな経験をすることが出来ました。
合格した学生さんへ。
合格された方お疲れ様でした。惜しくも不合格だった方はまだチャンスは有ります。
でも、歯科医師としては、これからがスタートです。この知識は最低限です。
さらに具体的な知識が必要になります。一からの技術が必要になります。
実際の患者様へよい歯科医療を提供して、貢献する必要が有ります。
歯科医師として、臨床家として自立するのであれば、経営も考えなければいけません。
良い仲間との切磋琢磨を、これからも続けていってください。