理事長ブログBlog

532015
夢と思い

「歯周病を無くすための、歯科医院」設計の打ち合わせ

歯科医院設計に関して打ち合わせをチームメンバーで行いました。
以前、KISWの尊敬する安田耕先生から「お前は、歯周病を無くしたいというけれど、そう思うなら、じゃあ実際にはどうするんだ」という激励の言葉をもらいました。
今の私にとってそのための第一の方法は、それに特化した医院を創って行くことだと、私は考えました。
すべては、「生まれ育った南大阪から歯周病を無くすため。」
そのための医院創りを本気で考えました。

想いを共有する

 設計士さん、プロデューサーさんからは、全く自分にはなかったアドバイスを頂きました。
そして現時点での自分の想いを最大限お伝えしました。
理想の歯科医院は一人では創れません。おおくのプロが関わって現実のものとなっていきます。
私は良いメンバーに恵まれました。
今日話し合った内容も、全てが、自分の理想とする歯科医療を実現するため。本気でぶつかりました。
今回はその一部を紹介します。

床上げの位置

歯科医院は、診療台に水が来なくてはいけません。そのため、水を通す配管が床の下に必要になります。そうすると、床を掘り下げれない場合どうしても床をあげなければなりません。そしてそこには、階段が必要になります。この位置に悩みました。いかに自然な位置に設置するか。診療室のスペースを確保することの出来る位置、患者様がつまづかない
位置を考えました。設計士さんからも素晴らしい位置を提案され思わずなるほど、と驚きました。

収納の確保

どうしても収納のスペースが足りません。出来るだけ上下的に空間を有効利用していきたいです。

10年後にこまるのがカルテスペースだということを多くの先生から伺っています。

 

カウンセリングルームの形態

カウンセリングルームを創りたいと想っています。落ち着いて話すため。限られた歯科医院という空間の中のどこに持っていくか。限られた面積で閉塞感があってもいけない、プライバシーにも配慮しなければいけない。
設計士さんにアイデアを貰いたいところです。

電子カルテの置く位置

妻の想いとして、患者様が退室するときにお声がけが出来る位置に電子カルテを置きたいということを聞きました。
その話を聞いた時、自分は「なるほど!」と思わず唸ってしまいました。
裏に入ってしまっては患者様に最後に声をかけれない。
確かにその通り。
ただ出入口付近は既にかなりスペースが限られている。これも設計士さんのアイデアをお願いしました。

受付・待合の見せ方

出来るだけ広くリラックス出来る空間を創りたい。
上品な雰囲気にしたい。
受付スタッフがすぐに待合やキッズスペースへ対応に行けるようにしたい。
また天井までの高さをきちんと計算した魅せ方が必要とのこと。
視線の高さを意識する。設計士さんの指摘に納得させられました。

キッズスペースの見せ方

キッズスペースを確保したい。
これは妻と私の想いです。
子どもを安心して待たせられる。
子どもが思わず中を覗きたくなる、そんな工夫を設計士さんから提案してもらいました。
いいアイデアでした。
子どもが思わず、この歯科医院の中を見たくなる、入りたくなる、そういう演出をしていきたいです。
子どもの行動心理を把握して、他の患者様に迷惑にならないような設計を相談しました。
また、安全であること。
興味を引くギミックを用意する。

予防ルームの見せ方

歯周病を本気で治していく上で、歯周病予防、リコール、SPTはとても重要です。
そのため、予防を専門に出来る空間を確保したいと考えています。
そしてプライバシーを守ることが出来、リラックス出来る空間であって欲しいと考えています。
狭さを感じてほしくないです。
またメインテナンスに長期間来られる方は、ここがメインの場になるので出来るだけ良い空間に作りこみたいと考えています。

予防ブースと治療ブースの動線分離

歯周病を無くしたい。そう本気で考えています。
歯周病治療で大切になってくるのは、再発を防ぐこと、これ以上進行を進めないようにすること。
そのためのメインテナンス・SPTです。
まずなによりも、メインテナンス・SPTへ気持よく通ってもらいたいと私は願っています。
その方法の一つとして治療で通う空間とメインテナンスの空間を分けたいと考えています。
患者様が治療ではなく、メインテナンスに通っている人が歯医者の嫌なドリルの音を聞かなくていいような環境を創りたいと思います。

手洗いの位置

このチェアーで診療していたら手洗いが遠い、ということを無くしたいと考えています。
意外と重要。

洗口コーナーの位置

私の理想とする歯科医院は歯周病、むし歯を本気で治したい・させたくないと想っています。
なので患者様のブラッシングを重要視します。その時だけ聞いて終わってほしくないのです。
実際に医院内で磨いて学習してから帰ってほしい。
洗口コーナーを重要視しています。

スタッフの荷物置き場

どうしても狭くなるため、バックヤードを休憩に使う。カーテンを設置。逆の発想をしていきたいです。

外観の魅せ方

出来るだけ上品にしたい。ラッピングも、あまりありきたりにしたくない。

まだまだこれから

理想とする歯科医療を実現するための空間創り、環境作りをしていきたいと思います。これはもう私には出来ません。すべてこのチームメンバーのお陰です。感謝します。