専門医紹介Specialist

内山公男

医学博士

内山公男

Dr. Kimio Uchiyama

抜歯、開窓など矯正に必要な処置は時期や術式など
矯正ご担当の先生との相談あるいはご指示で
いかようにも、そして何でも対応いたします。

専門・役職

  • 医学博士
  • 日本口腔外科学会 専門医・指導医
  • 日本小児口腔外科学会 指導医
  • 日本口腔内科学会 専門医・指導医
  • 日本有病者歯科医療学会 専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 認定医(歯科口腔外科)
  • 日本口腔腫瘍学会 暫定口腔がん指導医
  • 国立大学法人大阪大学先導的学際研究機構創薬サイエンス部門 招へい研究員
  • 中国・濱州医学院 客員教授

埋伏歯について

埋伏歯とは、永久歯が顎の骨の中に埋まったまま生えてこない状態の歯のことを言います。

内山公男

埋伏歯が及ぼす悪影響の可能性

親知らずの部位で起こりやすい、歯冠の一部だけが外に出ている不完全埋伏歯では、歯ブラシによる清掃が届きにくく、虫歯や歯周炎になりやすいというリスクがあります。一方、完全埋伏歯の場合、虫歯や歯周病のリスクはありませんが、他の歯が生えるのを邪魔したり、骨吸収によって他の歯の根っこを溶かしてしまうことがあります。

埋伏歯の状態が他の歯に悪影響を及ぼす可能性のある場合は、なるべく早めに処置をしてあげる必要があります。

 

内山公男

歯根吸収

歯根吸収とは、歯の根っこが溶かされる現象を言います。

乳歯から永久歯の生え変わりの際、永久歯はその上に生えている乳歯の歯根を溶かして抜けやすくする働きをします。永久歯が正しい位置にある場合は、入れ替わる乳歯の歯根を溶かすことで生え変わりがスムーズに行われますが、永久歯の位置がずれていたり、過剰歯が存在することで、本来歯根吸収されるべき歯ではない歯の根が吸収されてしまい、歯の根が短くなってしまう可能性があります。

内山公男

成長して害を及ぼす前に
歯胚抜歯(Germu-ectomy)

歯胚抜歯とは、歯が萌出する前段階での抜歯のことです。歯胚とは歯の芽のことで、ここから歯は形成され萌出してきます。
子供の頃は歯の形もまだされていない形成途中であるため、歯胚を取ることができます。

歯胚抜歯は10~15歳が適応です。抜歯時間は10分以内、自費診療になります。

この歯はいつ抜歯しますか?

内山公男

症例1.

3番が萌出障害 → 埋伏4番を早く抜歯

内山公男

症例2. 11歳、男児

(1) 上顎7番が遠心傾斜し萌出障害。原因は7番高上方に埋伏した8番。運よく7番が萌出してもこの時期を逃したら8番の抜歯はかなり困難となります。→ 上顎埋伏8番を可及的に早く抜歯。同時に7番歯冠上の線維化し肥厚した歯肉を切除し開窓。

(2) 左下7番の萌出障害。原因は7番の近心傾斜と、8番の存
在。→ 下顎埋伏8番を早く抜歯し7番の遠心へのUP。7番の歯冠上の歯肉切除し、その後上方の8番を抜歯。7番の歯冠の1部が見えます。

手術時間は同日2本で20分

内山公男

上顎正中過剰埋伏歯

過剰歯か否か、永久歯への影響等、正確な診断のためにCTは必須となります。

• ほとんどが口蓋アプローチで抜歯
• 切歯枝は温存
• 抜歯後の腫れや痛みはさほどありません
• 手術時間は10分以内
• もちろん外来で局所麻酔下に可能です
• 過剰埋伏歯は移動します。今は大丈夫でもいずれ抜歯となります。

内山公男

開窓術

上顎前歯・犬歯 埋伏。CTで正確な位置と方向を診断 → 開窓(骨の開削・削除)、歯の亜脱臼→ 牽引方向への移動が可能かを確認→ ブラケット装着。

30分以内の手術時間、自費診療となります。