理事長ブログBlog
医の倫理、現代版「ヒポクラテスの誓い」ジュネーブ宣言を胸に
医療の道を志した予備校時代、入学前に「ヒポクラテスの誓い」(ジュネーブ宣言)を暗記して、一年間毎日唱和していました。
自分が何者でもなかった浪人時代、自分の心の拠り所は、この「誓い」でした。
自己を確立していく時、これが自分の中に、染み込んでいると思います。
まだ何者でもなかった、19歳。それから20年がたった今も自分の中に存在しています。
日に日に拠り所を振り返ったときに、それが輝いています。
そしてそのヒポクラテスの誓いの現代版がジュネーブ宣言と言われています。そのもアップデートされています。
その内容を紹介します。
いち医療専門職として、
* 人類への奉仕に自らの人生を捧げることを厳粛に誓う
* 患者の健康とウェルビーイングを第一に考慮するものとする
* 患者の自己決定権と尊厳を尊重する
* 人間の命に対し最大限の尊敬を維持する
* 年齢、疾患または障碍、信条、民族、ジェンダー、国籍、政治的志向、人種、性的志向、社会的地位あるいはその他いかなる要因も、己の責務と患者との間に介入させない
* 信頼の上で知り得た患者の秘密は、患者の死後においても尊重する
* 良き医学慣行に従い、良心と尊厳をもって専門職を実践する
* 医療専門職としての名誉と高貴な伝統を育む
* 教師、同僚ならびに生徒たちに、しかるべき尊敬と感謝の念を捧げる
* 患者の利益と医療の進歩のため、医学的知識を分かち合う
* 最高水準のケアを提供するため、自身の健康、ウェルビーイング、およびその能力に注意を払うものとする
* たとえ脅迫の下であろうとも、人権と自由権を侵害するために私の医学的知識を用いない
* ここに自由意思のもと名誉にかけて、厳粛に以上のことを誓約する。
— 2017 WMA Declaration of Geneva
(ウィキペディアより)
人によっては、厳しいと思うかもしれませんが、医療従事者として、患者さんの身体、健康を取り扱ううえで、この気持は必須だと思います。
志結会で、この宣言を大切にしていきたいと思います。
全てのスタッフが一医療人として。