理事長ブログBlog

3312010
夢と思い

歯科医師国家試験の先にあるもの 2010年03月31日01:20

歯科医師国家試験の先に  2010年03月31日01:20

歯科医師国家試験の発表がありました。後輩たちはどうだったんだろうな。

受かった後輩へ。おめでとう!ここからが人生の本番です。

惜しくもだめだった後輩へ。ひとまずお疲れ様。これからリスタート。

血のにじむ努力をして結果がでないこともある。
頭のいい人はたいした努力もせずに、できてしまう。傍から見ていてうらやましく感じる。自分の頭の悪さを嘆きたくなる。
でも、優秀な人はそのぶんなにも考えずに終わってしまう。その挫折を体験できない。

今感じてる挫折を感じることは大切なこと。悔しさをしっかりかみしめること。
合格したときにきっと喜べるから。ただなんとなく受かってしまった人より絶対に伸びる。合格できたことを大切にするから。自分の能力の限界ぎりぎりで手に入れた、そのスペシャリティーを大切にするから。

合格後の充実した日々、スペシャリストとして活躍できる日々が待ってるよ。この経験は貴重な経験。

受かった後輩へ。自分は先輩から社会人としてはじめに教えてもらったこと。
「尊敬できる先生にめぐり合うこと。」
その先生みたいになりたい。そういう人に出会えると歯科医師人生が楽しくなる。
腕の良さ、診療への情熱、診療の理念。

等身大の自分が10年後、20年後こういう風にありたい。そう思える先生とであうこと。
そして、完璧に模写していく。生き方まで。

そうすると楽しくなるし、伸びる。

自分にとってなにか気づかせてくれた先生は眞坂信夫先生だった。

「一歯一生、一生一歯」
生涯にわたって一本たりとも貴重な歯を失ってほしくない。
そのために、私は患者様の一本一本の歯にこだわり続けながら歯科医療人としての人生を全うしたい。
歯科医師人生は楽しい。すればするほど奥が深い。

眞坂信夫先生からもらった言葉。
歯科医師になるということに実感があまりなかったとき、この話を聞いたとき、ガツンと頭をたたかれたような衝撃を感じた。齢60にして、しみじみと、そして情熱をいまだ忘れずそう語る姿に惚れた。そしてこんな先生になりたいとあこがれた。

歯科医師になった後輩へ。いい先生に出会ってください。