理事長ブログBlog

232017
臨床・症例について

当院のインプラント治療について

当院では、ストローマン製インプラントを用いた、インプラント治療を行っております。

インプラント治療とは

 

毎日の生活に歯は重要な役割を果たしています。

インプラントによる治療を行うと、自分の歯と同じように、噛んでおいしく食事をし、思いっきり笑うことができ、はっきりと話すことができるようになります。

インプラントは、あごの骨に埋め込まれる純チタン製の小さなネジです。
インプラントは、50年以上にわたり、研究・開発されている技術です。

天然歯とインプラントの比較

天然歯

天然歯の表面は、中の象牙質を保護するために、硬いエナメル質で覆われています。個人によって歯の色と形は異なります。
天然歯の歯根膜は、あごの骨に歯根をしっかり固定する役割があります。

インプラント

 

セラミック人工歯は、天然歯の色と形に合わせることが可能です。
アバットメント(支台)は、人工歯とインプラント体(人工歯根)を固定します。
インプラント体は、強固な土台としての役割があります。表面は骨と結合するようにデザインさせています。

 

いつインプラント治療を考えるか

インプラントによる治療は、次の場合に可能です。

病気で歯を失ったとき
年齢にかかわらず、虫歯・歯周病や歯根の炎症などが原因で歯を失うことがあります。インプラントは、天然歯とほとんど変わらない機能と見栄えを回復する治療方法です。

生まれつき歯が足りないとき
先天的に歯がないことによって隙間が生じることがあります。インプラントは、不足している歯を補うことができます。

事故によって歯を失ったとき
事故で歯を失うことがあっても、歯の状態によって、インプラント治療で以前の見た目と機能を取り戻すことができます。

インプラントは、すべての患者様に適用できる治療方法ではありません。

インプラント治療を成功させるには、全身の健康状態、口腔内の衛生状態がよく、充分な骨の質と量が必要です。インプラント治療が適しているかを判断できるのは、歯科医師です。また、より良い治療結果を実現し、インプラントを長く保つためには、歯科医師による綿密な治療計画が必要不可欠です。
事前に費用や術後のメンテナンスなどの説明を受けて、よく理解した上でインプラント治療を開始することをお勧めします。詳細については、歯科医師にご相談ください。

 

従来の治療法との比較

従来の治療方法 ブリッジ

失った歯の両隣の歯を削って、1本の歯の代わりとなるブリッジを使用します。

メリット
・短い治療期間となります。
デメリット
・両隣の健康な歯を削る必要があります。
・削られた歯への負担が増加します。
・歯を失った部分の骨がやせていきます。

 

従来の治療方法 部分入れ歯

部分入れ歯は、金属などのバネを健康な歯にかけて使用します。

メリット
・短い治療期間となります。
デメリット
・バネなどが見えて、見た目があまりよくありません。
・バネが健康な歯を傷つける恐れがあります。
・違和感を感じることがあります。
・歯を失った部分の骨がやせていきます。

 

インプラント

インプラントとセラミック人工歯を使って、両隣の歯を削らずに治療ができます。

メリット
・メンテナンスをきちんと行なえば、長期間にわたって、機能と見栄えを維持することができます。
・天然歯に近い見栄えです。
・健康な歯を削る必要がなく、周りの歯に負担がかかりません。
・あごの骨が、やせほそるのを防ぐことができます。
・自然に噛むことができ、おいしく食べられます。
・口元を気にせず、自然に話すことができます。
デメリット
・健康保険が適用されない治療となります。
・簡単な手術が必要です。

 

 

インプラント治療の流れ

 

歯科医師によるインプラント手術は、局部麻酔下で行われ、あごの骨にインプラント体(人工歯根)が埋め込まれます。手術後の治療期間に、インプラント体と骨がしっかり結合し、その後にアバットメント(支台)、人工歯をインプラント体に取り付けます。インプラントを長期的に維持させるには、インプラント治療した部分に限らず、口腔内全体を衛生的に保ち、定期検診を受けることが不可欠です。

1.診査と治療計画

患者様の全身状態の問診と口腔内の状態の診査を行います。
あごの骨の量と質を記録するため、口の中の型を取り、レントゲン・CT撮影を行います。
これらのデータを用いて、一人ひとりの患者様に適した治療計画を立案します。

 

2.インプラント体の埋入と治癒

局部麻酔をかけて、インプラント体を埋め込みます。
インプラント体と骨が結合するまで、期間をおきます。
治癒期間は、インプラント体の種類、骨の健康状態、体調によって異なります。

 

3.アバットメント(支台)の装着

インプラント部分の精密な型取りを行います。
患者様に適したアバットメントのデザインを選択し、装着します。

 

4.人工歯の装着

アバットメントに適合し、患者様の歯の形と色に合わせた人工歯を作ります。
口腔内にぴったりと合うことを確認し、インプラント体の上に取り付けます。

 

5.治療後の歯磨きと定期検診

天然歯と同様に、よくお手入れしてください。
毎食後、そして、就寝前に、丁寧に歯磨きをしてください。
歯ブラシは柔らかいものを使用し、定期的に交換してください。
歯科医師による定期的なメンテナンスを受けてください。

インプラントがあなたに適した治療方法であるかを判断する上で、歯科医師の経験が重要な役割を果たします。インプラントにはさまざまなタイプがあり、インプラント治療があなたに最適な選択肢か、また、どのインプラントが最善の選択肢となるかについては、歯科医師にご相談ください。

 

参考HP:ストローマン・ジャパン

http://www.straumann.jp/ja/patients/what-is-a-dental-implant.html