理事長ブログBlog
8102023
日々のこと
EBD(Evidence Based Dentistry)に取り組んでみませんか?- 若手歯科医師へのメッセージ
こんにちは!医療法人志結会おざき歯科医院の理事長、尾崎亘弘です。
今日は、特に我々のような地域の歯科医院で働く若手歯科医師の皆さんに向けて、EBD(Evidence Based Dentistry、エビデンスに基づく歯科医療)の重要性についてお話ししたいと思います。
「EBDって、大学病院とかの研究者の話でしょ?地域の歯科医院でどう役立つの?」と思っているあなた。
わかります。そんな風に考えるのは無理もないことですよね。
でも、実はEBDは私たちのような現場の歯科医師にとっても非常に役立つツールなんです。
メリットが沢山あります。ここではEBMを実践するための3つのメリットを紹介します。
- メリット(1):信頼関係を築くために
患者さんは、自分の口の中を診てもらうことに不安を感じることが多いですよね。何をされるのか、なぜその治療が選ばれたのか、治療に科学的な根拠があるのか。EBDをもとに、しっかりとした根拠を持って治療方針を説明すれば、患者さんも安心して治療を受け入れてくれるはず。 - メリット(2):最新の治療法を取り入れるために
歯科医学は日々進化しています。新しい治療法や技術が次々と開発されている。しかし、それが本当に効果的なのか、安全なのかを判断するためには、エビデンスが必要です。EBDを活用すれば、新しい情報を臨床にどう取り入れるかの判断がグッと容易になります。 - メリット(3):診療の質を向上させるために
EBDは、治療の効果や安全性に関する情報を提供するだけでなく、診療の質そのものを高める役割も果たしています。治療に関するエビデンスを知ることで、自分の診療が今の最良の方法であるのか、再評価する機会を得られます。
さて、地域の歯科医院でEBDを取り入れるのは大変…と感じるかもしれません。
でも、実際にはそう難しくないんです。
ここでEBMを日々の生活の中で取り組むための3つのポイントをお伝えします。
- ポイント(1)情報収集: オンラインのデータベース(Pubmedやコクランライブラリー)や学術誌を活用して、興味のあるテーマや疑問に関する論文やガイドラインを読むことから始めてみましょう。英語に不安があれば日本語総説からがとっつきやすいです。また英語論文でも最近は、インターネットブラウザーが便利になってきて日本語翻訳機能もレベルアップしてきているので大意を知るには効果的です。
- ポイント(2)仲間・同僚との情報共有: スタディーグループや、院内での勉強、他の歯科医院との交流会を設けることで、共にEBDの知識を深めていくことができます。
- ポイント(3)継続的な学び: EBDは一度学べば終わり、というものではありません。常に新しいエビデンスが出てきますので、継続的な学びが大切です。スタディーグループに所属する、メールやメッセージに定期的に情報が届くようにしておくこともおすすめです。
最後に、、、、EBDを学ぶことは、ただの知識の増加だけでなく、患者さんへのサービス向上、そして自分自身の成長のためにもなります。
大学病院だけでなく、地域の歯科医院でもEBDを学び実践し、更なる質の高い治療を目指しませんか?
皆さんの積極的な取り組みを心から応援しています。EBMに関して興味のある若手歯科医師の方ぜひ当院のHPや尾崎亘弘FB、インスタよりコンタクトください!一緒に学び、成長していきましょう!