理事長ブログBlog

6142014
臨床・症例について

マイティスインプラントシステム術式

マイティスインプラントシステム説明(若松先生より 2013年9月27日) Mytis

1.最重要ポイント
発熱に注意。容易に骨壊死してしまう。常に注水下にて行う
歯軸に注意。骨の硬さに注意。ブレない。

2. インプランター説明
外部注水と内部注水あるが、このインプランターは外部注水。水のチューブ抜けやすい。
水:水のOn, Off。原則注水。人工骨、BMPするときはOFF
P:回転数の変更。原則は1200rpm:皮質骨。800rpm:海綿骨。それ以上は使わない。35Nでフィクスチャーの埋入。若松先生は1200rpmでドリリングする。
M:リバース。音ピーピーなる。

3.術式 (Bタイプ 直径4.0mm、長さ10mm)
(Bタイプ、Eタイプ、Aタイプ)
ドリリングの方針
1.直径3.5mmをドリリングの最終径とする。Tapはきらない(Tapは硬い時にきる)
2.柔らかいと直径3.2mmを最終径とし、タップを3.7-4.0で作る

先生は。2.0、2.8、3.5mmでドリリングしていく。一つずつスキップして。

フラップ作製後、骨の形態を調べる。→・舌側陥凹に注意。CTでシュミレーションしていたOPE予定部位の骨の状態を確認する。
②・ドリリング部位を黒鉛にてマーキング
③・ラウンドバー(=サージカルバー)斜めに。左手を添える。1200rpm。注水下にて
・ラウンドバーの半分ほど入ったら、バーを立てて全部入れる。
④・スパイラルドリル20。ドリルのマーキング→一番下のラインの下が6mm、2番めのラインの下が8mm、3番目のラインの下が10mm。ドリリングするときにドリルストッパーを使用。今回は11mmを使用。(埋入予定部位によって多少の深さの違いがあるため。もし1mmを超える高低差があるならストッパー無しか、)

ドリリングの注意点。必ず注水下。歯軸の向きに注意。
・1本目。スパイラルドリル20でドリリング。この時の歯軸が一番大切。ポンピングをする。同じ深さで回し続けない(その部分がひろくなってしまう)。左手を添える。ブレない。スコンと入るところというのは、柔らかいところ。
⑤・2本目。スパイラルドリル28(28mm)。ドリリング時に抵抗を感じるならば向きが違っているということ。ズブズブスコンと入らないか確認。
⑥・3本め。直径3.5mm。ここで絶対にぶれない。リカバリー出来ない。
⑦・35Nに変更し、フィクスチャー埋入(注水下にて。))準備にとりかかる
・フィクスチャー+ジグをアシスタントに、バット上に落としてもらう。キャップを開けて、コントラ(アロードライバーコントラ(CA/Driver))に接続する。長さはショート、ミドル、ロングあるが、隣在歯ある臼歯部ならミドルでまず行う。
⑧・フィクスチャーの埋入(35N)。強く押し込まない。(この時なんの抵抗もなくインプラント体が窩内に入るのならフィクスチャーを大きいサイズにする。)
⑨・ラフサーフェスが1mm出るくらいであるなら、手用レンチで締めていく。2mmほど出ているなら、フィクスチャーを逆回転で出して、もう1サイズ大きいドリル(直径3.8mm上端左から2列目のドリル)でタップする(ホント?)
⑩・歯肉カットはCK40もしくはメスで行い、縫合を行う。

4.注意点
注意:フィクスチャーの上部の部品を必ず、使用すること。これをはずして、コントラでグリグリすると接続部が潰れて何もできなくなってしまう。
ドリルを同じとろこで回さない、発熱するから。何回も何回もドリルリングするとすかすかになる。
手首で動かさない。バーがスイングするから。

 

注意。当記事はあくまで、一歯科医師としての、専門治療の具体的手技を書いているのみでありこれがマニュアルではありません。