院長ブログblog

4182020
日々のこと

理事長から患者の皆様へ。2020年4月18日の緊急事態宣言下での新型コロナウイルスとの戦い

こんにちは。

医療法人志結会おざき歯科医院理事長の尾崎亘弘です。

いつも当院に通っていただきありがとうございます。

 

大阪府でも緊急事態宣言が出て皆様におかれましても大変な時期ですね。事業をされていて困難と立ち向かっている方、お子様が休校になって家庭での対応に追われている方、入学式・結婚式などの大切な行事が延期になった方、仕事を失った方。多くの困難に立ち向かっているときだと思います。

 

現在、当院は、歯科医師の判断の元、患者様の口腔内の状況に応じてメインテナンスや治療の延期も考慮しております。口の中の痛みや急性症状に困っている方の治療も受け入れています。

そして、これまで以上に新型コロナウイルス感染症対策をとっております。

 

一部マスコミでは、歯科医療に対して、こんな時に歯医者に行って大丈夫なの?私や子供が感染するんじゃない?かと不安をあおる報道もなされています。

また、歯科医院に防護衣なんかいらない、歯科医院は閉めろ!というネット上での声も聞きます。

 

これだけ地域の口腔の状態を良くしたい、口の健康を通じて患者さんの健康寿命を伸ばしたいと思っていても、その気持は、否定されるのだな、、、と、ただただ悲しい想いで見ています。

 

そんな中、志結会・私達はどうしていくのか、私の個人的見解をお伝えします。

マスコミ情報ではなく、国内外の論文、ガイドライン、公的機関・政府の指針を元に、各種スタディーグループ内での見解も参考に、私の知識・行動指針にしています

 

1.歯科は感染症と戦ってきた

歯科はこれまでずっと、感染症、細菌、ウイルスと戦ってきました。

虫歯、歯周病も感染症です。

そして、それ以外にも数多くの感染症への、院内感染予防の対策をとってきました。

HIV、肝炎ウイルス、新型インフルエンザウイルスなどの感染リスクと対峙してきた過去があります。

他のどの職種よりも感染に関して真摯に取り組んできて、対策もとってきていると信じています。

最近のマスコミ報道の歯科医院が危ない!と煽る論調に、悲しみを感じます。ただただ悲しいです。歯科医療という自分たちのやっていることは人から批判されることなのか、後ろ指を刺されることなのか、自問自答しました。医院を閉めたほうがいいのか?いろんな意見の方がいます。

考えに考えて、その中で、揺るがなかったものがありました。

患者様の口腔の健康を守る、患者様の健康寿命を守る、地域歯科医療を守るそのために私達はここに存在するという信念はゆるぎませんでした。

 

2.私達の方針

私の結論は、地域の医療機関として、政府・行政・歯科医師会の方針からズレず、医院メンバーの安全を確保し、地域医療に貢献できる最善の対応を行うことでした。

 

3.志結会おざき歯科医院での感染対策

そうはいっても、歯科医師から患者様への院内感染も報告されてきています。対策が非常に重要と考えます。

院内に新型コロナウイルス感染症を持ち込まないこと。

医院メンバーの安全を確保すること。

患者様を守ること。

取りうる、人員と、コストをかけて、安全の確保に努めています。

ウイルスは指数関数的に増加します。感染のリスクを0%になることはありませんが、それに向けての

志結会では、大阪府の感染者対策に連動する形で、治療のガイドラインを作成しております。

現在大阪府は感染対策のフェーズ2に相当します。志結会としてもフェーズ2に対応できる形で、これまでの感染対策をさらにすすめて参ります。

 

3−1.医院メンバーに対して安全確保と、院内感染予防

・毎朝出勤前に自宅での体温測定を義務づけています。発熱者は出勤しないようにしています。

・3密を避ける行動を徹底するよう指示しています。

・体調不良時のワークフロー緊急連絡網を整備しています。

・ドクター昼食の3密を避けることを指示しています。

・昼食時の医院メンバー間距離開けることを指示しています。病院で休憩室での院内感染が報告されているため

・全従業員にマスク、ゴーグル、グローブの使用を義務化しています。患者様の診療する際はグローブを患者様ごとに交換しています。

・術者に関しては防護衣とオペキャップの着用を義務付けています。

3−2.環境に対して、

・ソーシャルディスタンスの確保のため待合椅子の間隔を開ける(1.5m)

・常時空気換気のため扉の開放エアロゾル感染を防ぐために、換気を行うことでエアロゾルの減少が70%認めることが示されています当院は、イオンの一階で外部との通気も非常によく、また入り口もイオンと完全につながっています。天井も1m以上のフリースペースがあるため換気もいいです。

・70%エタノールを用いた環境消毒を随時行う。人の触れる可能性のあるペン、体温計はもちろん、ドアノブ、手すり、パソコンキーボード、マウスなど。

・感染防止のため一時的にキッズスペース・玩具の撤去を行っております。

3−3.患者様へのお願いしていること

37.5℃以上の発熱がある方は治療を延期させてもらっております。

・現在、同居する人が自宅隔離を要請されている方は治療を延期させてもらっております。

・現在同居する人に発熱・咳などの症状がある方は治療を延期させてもらっております。

・過去14日以内に、海外渡航の履歴がある方は治療を延期させてもらっております。

・過去14日以内に、海外から帰国した人との濃厚接触歴がある方は延期させてもらっております。

・過去14日以内に、味覚異常、嗅覚異常がある方は治療を延期させてもらっております。

・過去14日以内に、屋内で50人以上が集まる集会・イベントに参加したことがある方は治療を延期させてもらう場合がことがあります。

・患者様に歯科医院に入る前に手指消毒をお願いしています。

・患者様に受付にて必ず体温測定をお願いしています。

・患者様に、新型コロナウイルス感染に関する問診票を毎治療ごとに記入し確認させてもらっています。

 

・術前にイソジンを用いてのガラガラうがいとブクブクうがいをお願いしています。イソジンでの所定の含嗽で、ウイルスの不活性化が認められます。

3−4.治療上の感染対策

・患者様一人ひとりごとに滅菌された基本セットを用意しています。

・患者様一人ひとりごとの器具の滅菌・消毒を行っています

・患者様ごとにグローブを換えています。

・治療内容により、ラバーダム防湿、口腔外バキュームの使用も行っています。

患者様の治療内容に関して、

・患者様のリスクに応じて5月6日以降へのアポイント変更も考慮しています。

 

4.日本歯科医師会の声明に即して

4月13日に国民の皆様向けへの声明が出されました。志結会もこの声明に準じて、患者様への治療を進めて行きます。

5.緊急事態宣言と大阪府の対策、志結会での対策

現在、緊急事態宣言が発令されております。

大阪府では、緊急事態措置をとっています。外出自粛要請において、生活の維持に必要な場合として、感染防止策を講じた上で、必要最小限の人数での活動が前提として、医療機関への通院を許可しています。

大阪府ではフェーズに応じた保険医療対策を講じています。

フェーズ1:感染拡大期:平均40人/日の陽性

フェーズ2:危険水域:平均67人/日の陽性

フェーズ3:オーバーシュート①:平均1000人/日の陽性

フェーズ4:オーバーシュート②:国算定式によるピーク時

の4つのフェーズに分類しています。

志結会でもこのフェーズ分類に応じて、診療体制を構築しています。

つまり、フェーズ1では、スタンダードプリコーションを徹底して治療を行う。

緊急事態宣言発令後のフェーズ2では、さらなる感染予防下での治療対応を行う。

フェーズ3では歯科医師の判断によりリスクを有する方の治療、緊急性の高い治療を優先して行う。

フェーズ4では緊急性の高い治療のみを行う。

以上を原則に対応しています。

これは、地域での感染の状況を考慮した診療をおこなうためです。

大阪府下での一日感染者数が10人と1000人では歯科受診を取り巻く状況は違うと考えるからです。

6.地域における歯科治療の価値

当院ではその時その時のできる多くの感染対策を院内で行って来ています。エビデンスをベースに、実行してきています。

このコロナウイルスの厄災や、震災下であっても、口腔ケアの重要性は高いと思います。

口腔ケアで誤嚥性肺炎が減ることや、口腔ケアをすることでインフルエンザ罹患率が減少することが論文で報告されています。

また、歯肉膿瘍から顎骨炎、蜂窩織炎に進行していく患者様もいます。

そのような患者さんを地域の歯科医院で初期対応が出来ることに意味があると考えています。歯科医院が閉まってしまい、初期対応出来なくなったら、地域の市民病院、中核病院は本当に医療崩壊を起こしてしまうでしょう。

地域の歯科医院が存在することで、患者さんの健康を守ることができる、地域の医療崩壊をすこしでも食い止めることができると考えています。

私達が地域のために出来ること。一つは、地域の患者さんのセルフケアが出来るようにサポートしていきます。2つ目は、地域の患者さんを病院に行かなくてすむようにすること、医療崩壊を防ぐことそれがこの地域泉州における歯科医院での歯科医療の価値だと思います。

 

7.歯科医療法人、私達の価値

私達の医院には理念があります。口腔の健康を通じて、関わる全ての人の、物心両面の幸福を追求する。

私達はそのために行動します。

それは、どんな時もです。苦しいときも、楽しいときも。

私達は歯科に関する、医療者です。専門的知識と技術を持って、患者様、地域の幸福のために貢献していきます。来院者のセルフケアをサポートしていきます。患者様の急性症状を解決に導いていきます。

私達は奉仕の精神を忘れずに、この国難に最善を尽くして立ち向かっていきます。

 

8.理事長の役割と責務

トップである院長・理事長こそがメンバーに奉仕し、患者様に奉仕し、地域医療に奉仕するものです。

そして責任者である私はメンバーの安全に関して責任をもちます。メンバーの首を切らないように最大限の配慮をします。医院メンバーが経済的困難に陥らないように最大限考慮します。

患者様のリスクを抑え、ベネフィットを考えて行動します。

この混乱する緊急事態の時。なにが正しかったのかは、後に明らかになるでしょう。医は仁術なり。真に正しいと思うことを、誠実に行っていく。それが今私にできることですこの厄災の収束を願います。

 

9.最後に、感謝の言葉を伝えさせてください

私達は、泉州の一次医療機関の歯科診療所としての責務を全うしていきます。

困っている患者様を助けていきます。

とりうる最大限の感染予防で医院メンバー、患者様を守ります。

泉州の医療崩壊を食い止めていきます。

今このときも必死に新型コロナウイルス感染症と戦っている病院、診療所で働く医師、看護師、臨床検査技師、地域保健所の方に尊敬の念をいだきます。

また新型コロナウイルスの診断、治療法の開発を進める研究者の方にエールを送ります。

そしてこの厄災の中、ともに地域の歯科医療を守ってくれる医院メンバーである、クリーンスタッフ、ドクターマネージャー歯科助手、事務員、歯科衛生士、歯科医師のみんなに感謝します。

新しく入職した五人の歓迎会もまだ出来ていません。落ち着いたら、みんなで笑って歓迎会をしたいですね。

僕たちが最後まで歯科医院として対応できるから、泉州の口腔の健康を守ることが出来きると考えています。

そして支えてくれている妻と子供、両親祖母兄弟に感謝します。あなた達がいてくれるから頑張れます。

 

長文お読みいただいてありがとうございました。

おざき歯科医院に通院されているかたともこの防護着を脱いで会える日を楽しみにしています!

 

注意

人との接触を8割減らすことが言われています。歯科医院にお越しになる際は、3密を避け、十分注意して来院ください。

今回記載している内容は、4月18日現在の大阪府の感染者状況に応じて書いています。フェーズ2〜3への移行に伴って、対応を強化していきます。