院長ブログblog

5152020
日々のこと

「幸せのメカニズム」を知り、歯科医院組織を発展させる。

僕の人生を変えた本、

「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 」(講談社現代新書) /前野隆司 について、記させてもらいたい思います。

 

1.どのようなきっかけで知ったのか

自分の歯科医院経営の思考が180度変わったきっかけの本です。

もとは、MBAホルダーで歯科医師の園延先生が、幸福学×歯科医院経営のご講演を聞かせてもらったのがこの書籍を知る始まりでした。園延先生から幸福学のことを聞き、2019年の正月この書籍と関連する前野先生の本をむさぼり読みました。

 

2.読む前はどう考えていたのか

それまでは、もっと仕事のレベルを上げよ、結果をもっと高いものにせよ、人にも結果を求めよ、もっと〇〇しなければ、もっと〇〇させよ、という気持ちに追われていました。

経済的成功しなければならない。そのためには人格者にならなければならない。そのためには仕事も家庭も完璧でなければならないという、必死さと、すこし強迫観念のようなものがありました。

その中では、臨床において歯周治療のクオリティーを上げること、予防ベースのシステム作り、マイクロエンド、インプラント治療、矯正治療としたいことできることを積み上げていく楽しいものもあります。

また、マネジメントにおいても、スタッフの成長、チームビルディング、信頼できるメンバーの成長サポートをしてきました。

医院の理念も考え、それに向けての思考と行動も考えて行きました。「口腔の健康を通じて、関わる全ての人々の物心両面の幸福を追求する」という理念に向けてです。

そんな中で、臨床も楽しく、医院メンバーも頑張ってくれており成果は上がっていました。しかし成果を追い求めるなかで、こころの中にもやもやが残っていました。

その原因の一つは、今の臨床や、チームビルディングと、「幸福を追求する」というところが、自分の中で学術的に腑に落ちていなかったからです。「幸福を追求する」ということに関して精神論や、哲学や、自己啓発的なものはあっても、どうしてもエビデンスベースじゃなくてどこかにひっかかりがありました。

そんなとき、この幸福学の考えに出会うことができました。

 

3.どのような内容か?

この本の中では、著者の前野教授は、人の幸福度が上がると、生産性は上がり、離職率は下がるという論文を紹介しておりました。

幸せ(精神的・肉体的健康が満たされている状態= well-being)な組織作りに、確信とエビデンスをもらいました。

ポジティブ心理学や、人間心理に対しての知識を得ていくスタートにもなりました。

不幸の姿は色々あるが、幸せのイメージは均一であるというフレーズがあります。幸せの基本メカニズムは単純ではないか、

幸福度を測定する上での、主観的幸福と客観的幸福の違い。

ディーナーの人生満足度について。

間違った幸福観、フォーカシングイリュージョン、他人との比較、地位財。

因子分析により求めた妥当な幸福観。非地位財。

人間の欲求は千差万別です。だけど、その欲求を何度も深く突き詰めると、最終的には、「幸せになりたい」というところに殆どがいきつきます。つまり「幸せである」ということが、みんなのニーズの最大公約数となる。

その幸せを構成する要素は4つに分類できたということ。

1つ目は「自己実現と成長」の因子。夢・やりがい・目標をもって、実現しようと成長することが幸せをもたらす。

2つ目は「つながりと感謝」の因子。人を喜ばせること、愛情に満ちた関係など

3つ目に、「前向きと楽観」の因子。自己肯定感が高く、いつも楽しく笑顔。

4つ目が、「独立とマイペース」因子。他人と比較せずに自分らしくやっていける人は、そうでない人よりも幸福。

これらの4因子を満たしている者は、幸せ度が高いと。として、個人や組織の取り組みとして、その4因子を高める活動ができると。

 

4.読んでどう変わったのか?

これまでは、自分の考える理想像に、チームの全員を運ぶことが、自分の役割だと考えていました。

それが、それぞれのメンバーが、上記の4因子を満たしている状態に持っていくことを意識するようになりました。当然、組織は理念と目標があるのでそちらに向かうのですが、その時の各個人のあり方を明確にすることができました。

これを歯科医院やチームなどいろいろな組織でもいかして行きたいと考えています。今では、医院理念の学術的裏付け、僕のマネジメント、チームビルディングの幹となる考えとなっています。これからも、幸せに働くということのエビデンスを持ち、組織を強くしていきたいと思います。