理事長ブログBlog

5102020
日々のこと

年名先生セミナーと、退職と、今いるメンバーが大切ということ

泉大津市の年名先生のウェブセミナーに参加させてもらいました。

今回の内容は、歯科医院を開業していたらいつか必ず直面する話題でした。

そう「スタッフの退職」という出来事です。

 

退職ということ

僕も開業してから常に苦しめられる、最大の問題です。

退職の話があるたびにドキッとして、心が締め付けられる苦しさがあります。

話し合いの中で考えが通じず、感情をぶつけられ胃に穴が空きそうになる気持ちになります。

自分自身を責めて、毎回とことん悲しみました。

寝れずに悩み続けることが何日もありました。。

そのたびに、そのときそのとき自分にできる最大限の誠意で話し合ってきました。

 

悩み、学んだこと

これは裏切りなのか、失望なのか。開業して間もない僕には全くわかりませんでした。

苦悩して、あらゆる本を読み漁りました。老荘思想、現代成功哲学、ポジティブ心理学、稲盛哲学、ドラッカー、幸福学、経営学、西洋哲学、リーダーシップ論、チームビルディング、コーチング、、、、。あらゆる本を読んで、考えて試行錯誤してきました。

離れる人の心を知るために。

それでもわからない体験からしか得られない知識を学ぶために臨床以外にも、いろいろな学びの場に足を運びました。

医院内マネジメントに悩み、チームビルディングを学ぶために、経営戦略研究所へ。

孤独にがむしゃらに走る先にある成功に意義があるのか悩み、アチーブメント、ジェームズ・スキナーに学び。

一新米経営者として悩み、稲盛和夫さんの盛和塾の門を叩き。

億超えしても孤独に馬車馬のように働いて。身体を壊し、神経をすり減らして。MBAホルダーの歯科医師である園延先生から歯科医院の幸福経営学を知り、自分の経営への価値観が180度変わる衝撃を受けました。

幸せと経営の両立を本格的に知りたく、慶應義塾大学前野教授のもとへ。幸福学とwell-being manegementを学びに東京へ毎月行き。

頑張るメンバーが働きやすい組織を創るために、歯科の経営・教育・学術の最高峰Mid-Gで医院の組織化を学び。

道半ばですが、少しずつ見えてきたことがありました。

院長のあり方。スタッフの人生を引き受けているという覚悟。幸せに働ける安心領域としての環境を創ること。

5年の経営者人生から「人の退職」に関して3つのことを学びました。

 

1つ目は、人の一度決めた決心を後から変えることは出来ない、ということ。

他人と過去は変えられない、変えられるのは自分と未来だけだ。

大切なのは未来のこと、まだ起きていない退職に至るまでに、その気持ちに気付けること。

そしてさらにその前に、退職に至るのではない、その組織でしか与えられない価値を提供すること。

慶應義塾前野教授の提唱する「幸せの4因子」を満たすような、挑戦できる安心領域を作り出すこと。メンバーに精神的な結びつきがあること。

おそらく、それらは院長だけでは難しいのだと思います。メンバー同士の支え合い、助け合い、各部門の幹部のフォローが大きいです。

今多くのメンバーが頑張ってくれているのも、各部門の幹部、メンバーたちのおかげです。。。

 

2つ目の気付き。

スタッフの退職に思い悩み、打ちひしがれて至った5年経ってでた結論、「退職は悪いことではない」、ということ。

自分の最善を尽くして、それで去っていくメンバーがいる。それは仕方がないこと。

合わなかったのだと。そのメンバーが悪いとか、だれかが悪いとかではないということ。

その代わり、その人の人生の一部分を、志結会に捧げてくれたことに、ただ感謝すること。また、新しい門出を応援すること。

 

もっとも大切な、3つ目の気付き。何よりも、今いるメンバーを大切にしていくこと。

本当に信頼できるのは、ともに歩んできた時間であるということに気付きました。口ではどんなにいいことを言っていても、信じられるのは「時間」「時間」はつまり「人生」だから。

 

重要なのは採用

それでは、無用な退職を生まないために何が必要でしょうか?

多くの先生から教えられたことは、自院に合う仲間を見つけるということ。

つまり「採用」です。

組織に合う仲間を選ぶことです。

組織の色にあうメンバーを採用することです。

たとえば、志結会だったら、「明るく」「優しい」メンバーが多い。そういうカラーに合うメンバーを採用することです。

そして、年名先生から示唆していただいた「変化についていける人材」と見極める時間。とても腑に落ちました

 

就職は結婚のようなものだ。

開業時、先輩から教えて頂いた言葉です。新米経営者の、自分はその言葉に脳天を叩かれた感じがしました。

そう、メンバーにとって就職をするというのは、一世一代の重要な出来事です。その人の生活の半分に影響するということです。

自分は経営者として、そのメンバーの人生を、医院の生活でどれだけ満たせているだろう。「医院理念」「7つのビジョン」のもとで。

開業したときは持てていなかった視点です。今は、常に考えています。

 

メンバーは家族。

今は、医院にいるメンバー一人ひとりが、僕にとって大切な家族だと思って接しています。本当にそのメンバーにとって大切なことはなんだろう?と常に自問しています。

当然、志結会は歯科医院であり、上質で高水準の歯科医療を実践し提供することが第一義です。なので、医院では、「他者への貢献」を大切にしてほしいと願っています。

そんな、メンバーにとっての大切なことと、医院での医療貢献の接点を考えています。

一人ひとりのメンバーと月に1回院長面談を行っているのもそこを常にずれてほしくないからです。

親が、子の幸せを願うように。メンバーの成長と幸せな人生を願っています。

メンバーは家族。。。そんな時、メンバーが2019年に掲げてくれた「we are Ozaki shika family」というキャッチフレーズ、心に刺さっています。

 

一人ひとりの人生を考えて

みんな自分の人生を生きている。その中で出会いもあるように別れもある。

自分にできることは、みんなの人生をより良くしていけるようにサポートしていくこと。医院理念である、「口腔の健康を通じて、関わる全ての人々の物心両面の幸福を追求する」を通して。

 

志結会のメンバーは、みんな素敵

誰一人かけることの出来ない大切な仲間です。真夜中にこうやって思い浮かべると、どんどんみんなの良いところが思い浮かびます。

そう、、、、その人たちは、志結会の縁の下の力持ちです。決して目立たないけども、大切な仕事を誇り高くしてくれています。

その人は、みんなのことを暖かく見守ってくれています。おざき歯科のクオリティーを守ってくれています。

その人は、正義感があります。信念を持って仕事をしてくれています。だから安心して仕事を任せられます。

 

そう、、、その人たちは、志結会の今を支えてくれて、これからを創っていきます。

その人は、やる気と強さがあります。そして、やり抜きます。キラリと光る才能があります。応援したくなる姿勢です。きっと歯科界をリードする力がある。

その人は、今輝いています。新しいことを学ぶ姿勢がかっこいいです。診療室の中での視野の広さがあります。いてくれるからスムーズに患者さんを導入できます。

その人は、クールです。誠実です。丁寧な説明と、後輩への配慮が行き届いています。後輩が成長できるのは、あなたのおかげです。

その人は、輝いています。後輩への指導に新しい一面を見つけることができました。機敏にしっかりとした働きをしています。

その人は、落ち着きがあります。一つ一つ丁寧に仕事を進めているのが安心感があります。

その人は、努力をしています。しっかりと周りを見て仕事が出来ています。頑張りがあらわれています。

その人は、笑顔がすばらしいです。可能性を感じています。将来のおざき歯科を背負うメンバーです。

 

そう、、、その人たちは、志結会の未来です。

その人は、明るさがあります。いてくれることで場の空気が暖かくなります。笑顔と愛情でみんなのことを包んでくれています。医院のメンバーのことをいつも愛してくれています。

その人は、優秀です。院長と同じ目線で仕事に取り組むことが出来ます。スムーズに仕事が薦めることが出来ます。そして将来が期待されています。医院にいなくてはならない大切なメンバーです。

その人は、家庭も仕事も頑張ってくれています。慣れない仕事にもしっかり取り組んでくれています。組織の原動力になっています。

その人は、志結会の将来です。そして機転が効き、診療室をまかせることが出来ます。返事が気持ちいいです。

その人は、これからの成長が楽しみです。可能性に満ち溢れています。今の努力の一つ一つが、将来を作っていきます。

その人は、頑張りどきです。今をがんばれば、明るい未来が待っています。その努力に期待しています。

 

そう、、、その人達は、志結会の要で、患者さんを真に幸せにする役割を担っています。

その人は、優しさがあります。後輩への配慮があります。言わなければならない時に伝えることが出来ます。

その人は、勉強熱心です。だれよりも学んでいます。少しずつでもその歩みは実っていくことを僕は知っています。

その人は、バランス感覚があります。診療のセンスがあります。仕事とプライベートを楽しんでいます。

その人は、新しい環境で努力しています。真面目に取り組んでいます。

その人は、多くの患者さんから愛されています。患者さんへの愛情があります。

その人は、仕事と家庭を両立しながら頑張ってくれています。丁寧に患者さんを診てくれています。

その人は、バイタリティーがあります。自分のできることを頑張っています。明るさがあります。周りの人を元気にします。周りへ刺激を与えています。

 

そう、、、その人達は、志結会の力です。患者さんの悩みを解決することができる力があります。そして、それぞれに行くべき未来があります。

その人は、真剣に医院のことを考えてくれています。新しい取り組みを行って、周囲を巻き込み新しい時代を切り開いています。自分の才能を発揮して、歯科界の新しい時代を開拓してくれると感じています。

その人は、落ち着きがありみんなに安心感を与えてくれています。そしてクリエイティブで時代の最先端を歩んでいます。仕事とプライベートを両立し、大変な中でも気丈に振る舞っています。苦しいときに助けてもらいました。

その人は、リーダーシップがあります。みんなのことを医療従事者として導いています。緩急をつけてメンバーに接してくれています。

その人は、創造性が豊かです。天才肌です。そして、優しい物腰と、メンバーへの暖かさがあります。そして将来有望です。

その人は、診療がピリッとしています。カラッとした明るさがあります。患者さんへの優しさがあります。患者さんの安心感を、そばでみていて感じられます。

志結会のみんなに心からの感謝しかありません。(医療人として、厳しいことを言うこともあるけども。。)

みんながいてくれるから、志結会は存在します。一人ひとりが誰一人として欠くことのできない大切なメンバーです。

 

僕たちは「Ozaki shika family」だ。

「退職」という、本当に本当に経営者として一番悩んできたテーマから、思いを馳せる夜でした。